ドクがアンフィールドの流れを変えた マンチェスター・シティがリバプールに3―0、首位を固める
フラーフェンベルフの退場後、ハーランド、ドク、シェルキが得点。シティは開幕6連勝を飾り、リバプールは今季リーグ戦初黒星を喫した。

マンチェスター・シティが競り合いを完勝へと変えるのに、必要だったのは13分だった。65分のアーリング・ハーランドの先制点から、78分のラヤン・シェルキのゴールまで。前半を同点で終えた試合は、アンフィールドでリバプールが0―3で敗れる結末を迎えた。その流れを加速させたのがジェレミー・ドクだ。途中出場すると、ライアン・フラーフェンベルフの退場につながるプレーに絡み、先制点のきっかけをつくり、2点目を自ら決めた。
10月11日の日曜日に挙げたこの勝利で、エンツォ・マレスカ監督率いるシティは6試合で勝ち点18とし、プレミアリーグ首位を守った。アンドニ・イラオラ監督のリバプールにとっては今季リーグ戦初の敗戦で、首位との勝ち点差は9に広がった。シーズンはまだ長い。それでも、全勝を続ける側と、その背中を追い始める側との差は、すでに小さくない。
均衡を崩した退場
前半は決定機よりも競り合いの目立つ展開だった。リバプールはビクトル・ムニョスやアレクシス・マック・アリスターがゴールに迫り、シティはエンツォ・フェルナンデスが相手を脅かした。しかし、どちらも攻勢を得点に結び付けられないまま、ハーフタイムを迎えた。
後半に入ると、ホームのリバプールがより危険な場面をつくった。ジャンルイジ・ドンナルンマは、マルク・グエイに当たって方向が変わったルイス・クーマスのシュートを防ぎ、続いてフラーフェンベルフのシュートにも対応した。マック・アリスターもゴールを狙ったが、枠を捉えられなかった。リバプールには先制を期待できる時間帯があった。最終スコアだけで、その攻勢まで見落としてはならない。
アレクサンデル・イサクとコーディ・ガクポが不在で、ドミニク・ソボスライも欠いたイラオラ監督は、攻撃の軸にクーマスを起用した。若いストライカーにとっては、プレミアリーグ初先発だった。一方のハーランドも、アントワーヌ・セメンヨのパスからアリソンと対峙する好機を逃していた。試合はまだ、どちらに転ぶか分からなかった。
流れが変わったのは62分だ。フラーフェンベルフはドクの突破を止めようとして、2枚目のイエローカードを受けた。The Guardianはライブ報道で、2度の警告が厳しすぎたのではないかという疑問を伝えた。判定を巡る議論は敗戦後も残るだろう。ただ、退場の影響はすぐに表れた。リバプールは中盤の重要な選手を失い、シティは勝負を決めるスペースを得た。
ドクの突破から、ハーランドとシェルキが仕留める
先制点は、そのベルギー代表の仕掛けから生まれた。ドクのシュートがマック・アリスターに当たり、こぼれ球はハーランドのもとへ。ハーランドは強烈なシュートで好機を逃さなかった。3分後、ドクは再び左から前進し、内側へ切り込んで、逆サイドのゴール上隅へボールを曲げて入れた。0―0から0―2へ。試合の主導権は大きく移った。
Sports Moleは、退場と最初の2得点に関わったドクを、この試合の最優秀選手に選んだ。両チームの守備が得点を許していなかった局面で、途中出場の選手が均衡を破った。その評価は、交代策の価値をよく表している。
78分にはシェルキが3点目を決めた。ヨシュコ・グヴァルディオルのタッチを受け、ジェレミー・フリンポンをかわして、アリソンの下を抜くシュートで仕上げた。リバプールは、試合を立て直す反撃の糸口をつかめなかった。
差を広げる首位、勝利を増やす必要があるリバプール
シティはこの節を終え、アーセナルに勝ち点3差をつけた。アンフィールドという舞台、相手の力、そして開始時にはなかった優位を生かし切ったこと。そのいずれもが、優勝候補としてのシティの存在感を強めている。ドクの投入は、長いシーズンを戦ううえで重要な武器も示した。ベンチから試合のテンポを変えられるということだ。
リバプールの課題は、この1敗だけではない。勝ち点9は、それまでの5試合で挙げた2勝3分によるものだった。負けてはいなかったが、シティについていくには勝利が足りなかった。0―3の敗戦で差は広がり、競った試合を勝ち切る必要性はさらに高まった。
リーグ戦は残り32試合。リバプールが優勝争いから脱落したわけでも、欧州大会への道を失ったわけでもない。当面の課題は、欧州チャンピオンズリーグ出場圏との差を縮めることだ。上位4位に入るのが直接の道となる。イングランド勢の欧州大会での成績によって出場枠が増える可能性はあるが、その追加枠は今季の戦いを通じて獲得しなければならない。リバプールがその不確実性を減らすには、勝ち点3を積み重ねていくことが何より重要になる。
シティは攻撃陣が決着をつけた試合を終え、より大きなリードを手にアンフィールドを後にする。リバプールに残ったのは、10月時点の順位以上に切実な問いだ。追い上げが苦しくなりすぎる前に、良い時間帯をどう持続させ、勝ち点に変えていくのか。