AEK対レアル・マドリード:古巣と向き合うヨヴィッチ、アテネのホーム実績は生きるか
AEKはチャンピオンズリーグで2連敗中だが、直近12試合の欧州大会ホーム戦では1敗しかしていない。レアル・マドリードはリーグフェーズ3戦全勝、公式戦では6連勝でギリシャへ向かう。

ルカ・ヨヴィッチは対戦相手のエンブレムをよく知っている。2019年から2022年までレアル・マドリードに在籍したAEKのストライカーにとって、今回の仕事は古巣との再会を語ることだけではない。先制を許して追う展開に陥らないよう、前線で起点をつくれるかが重要になる。AEKは過去のチャンピオンズリーグ本大会で先に失点した試合に一度も勝っていない。一方、ジョゼ・モウリーニョ率いるマドリードは今季の3試合をすべて制した。
- 大会: 2026-27シーズンUEFAチャンピオンズリーグ、リーグフェーズ第4節。
- 対戦: AEKアテネ対レアル・マドリード。AEKのホームゲーム。
- 日時: 11月4日(水)17:45 UTC、ギリシャ現地19:45 EET。日本時間は5日(木)02:45 JST。
- 会場: アテネ都市圏ネア・フィラデルフィアのオールウィン・アリーナ(アギア・ソフィア・スタジアム)。
マンチェスターでの大敗だけでは測れないホームのAEK
AEKは初戦でLASKを1-0で下した後、シャフタール・ドネツクに敗れ、マンチェスター・シティとのアウェー戦では1-5で敗れた。3試合で勝ち点3。だがUEFAによれば、直近12試合の欧州大会ホーム戦は10勝1分け1敗だ。アウェーでの2連敗と、アテネで積み重ねた結果は分けて考える必要がある。
その一方、先制点をめぐる数字は厳しい。UEFAの記録では、AEKがチャンピオンズリーグ本大会で先に失点した21試合は6分け15敗。11月1日の国内リーグ、パナシナイコスとのダービーでも開始1分に失点し、後半早々に追加点を許して0-2で敗れた。マドリードのクラブ公式サイトが掲載した試合記録では、ヨヴィッチとバルナバシュ・ヴァルガが前線で先発し、オレクサンドル・ズブコフも先発。ジニとアブバカリ・コイタが途中出場した。日曜日にプレーした事実は、水曜日の出場確約ではない。
ヨヴィッチは中央でボールを収め、ヴァルガはゴール前で別の選択肢になる。ズブコフが外側から前進できれば、AEKはスタジアムの熱気だけに頼らずに攻撃を組み立てられる。ズブコフはシャフタール所属時、過去2度のマドリード戦でいずれも得点したとUEFAが記している。今回も得点するという予測ではなく、相手を知る選手が複数いるという材料だ。
マドリードはインテルに2-1、ローマに4-3、ライプツィヒに4-1で勝ち、3試合で10得点5失点、勝ち点9を得た。11月1日にはラシン・サンタンデールを3-0で破り、公式戦6連勝。キリアン・エムバペがPKを決め、ジュード・ベリンガムとヤン・ディオマンデも前半に得点した。アルダ・ギュレルからベリンガムへの縦パスは、保持から一気に背後へ進める攻撃の例になった。
UEFAはエムバペが直近5回のチャンピオンズリーグ出場で連続得点したと記録している。ベリンガムは第3節を終えて通算59試合出場。アテネで出場すれば、イケル・カシージャスを上回る最年少での60試合到達となる可能性がある。出場が正式に決まるまでは記録達成を既成事実にはできない。
両チームの出場状況
AEKアテネ
11月2日時点で、マドリード戦に向けたチーム固有のメディカルリポートや欧州大会の招集メンバーはクラブから発表されていない。ヨヴィッチ、ヴァルガ、ズブコフ、アロルド・ムクディ、アルベルト・ブリニョーリはパナシナイコス戦に先発し、コイタとジニは途中出場した。次戦の出場を保証する情報ではなく、未発表の離脱者を推定する根拠にもならない。
レアル・マドリード
クラブが10月31日に公表したラシン戦の招集と翌日の試合から分かることはある。ただし、それはギリシャ遠征の招集名簿ではない。
- ラウール・アセンシオ: 10月1日に右脛骨の疲労骨折で手術を受けたとクラブが発表。ラシン戦の招集には入らず、アテネでの復帰も発表されていない。
- ティボー・クルトワ: インフルエンザでクラシコを欠場した後、ラシン戦では招集され、実際に出場した。復帰は確認できるが、AEK戦の先発は未発表。
- エムバペとベリンガム: 11月1日のラシン戦で得点した。今回の招集は別途確認が必要。
- ヴィニシウス・ジュニオール: モウリーニョは10月31日、出場停止はラ・リーガに適用され、チャンピオンズリーグには出られると説明した。同時に、先発を約束したわけではないと明言した。
- フェデリコ・バルベルデ: 監督はラシン戦に先発しないと述べ、発表された同試合の招集名簿にも名前はなかった。AEK戦についてはクラブの新たな情報が必要だ。
最初の失点と連戦の負荷
AEKがヨヴィッチやヴァルガへの縦パスを収め、ズブコフやコイタを外側で前進させられれば、マドリードのサイドバックが上がった背後を使えるかもしれない。反対に、ギュレルからベリンガムへのパスとエムバペのスピードは、AEKのセンターバックに前へ出るかゴール前を守るかの判断を迫る。最近の試合で見えた選手の特性に基づく見方であり、両監督が発表した戦術ではない。
AEKはダービーで開始直後に失点し、チャンピオンズリーグで先行を許した過去の成績も芳しくない。マドリードは欧州3試合で10得点を挙げた一方、ローマでは4失点し、合計でも5失点している。ホーム側は早い時間帯の失点を防ぎたい。アウェー側も得点力だけで守備のほころびを覆えると考えるべきではない。
モウリーニョはラシン戦前、4試合連続のアウェー戦と7日間で3度の移動に言及した。過密日程は選手起用に影響し得るが、ローテーションの実施は発表されていない。対戦史も決定打ではない。UEFAによると過去4戦は両者1勝ずつ、2分け。AEKは過去2度のホームでのマドリード戦で無敗だが、いずれも現在のスタジアム開場前の試合だった。
AEK対レアル・マドリードの視聴方法
- 会場: オールウィン・アリーナ、ギリシャ・ネア・フィラデルフィア。
- 日時: 11月5日(木)02:45 JST。現地では11月4日(水)19:45 EET。WOWOWの配信・放送案内は02:30 JST開始で、キックオフより15分早い。
日本
- テレビ: WOWOWライブがこの試合を11月5日02:30 JSTから生中継すると番組表に掲載。
- 配信: WOWOWオンデマンドが同時刻からライブ配信。WOWOWの対象契約または案内された視聴プランが必要。
AEKにとっては欧州大会で積み上げたホームの強さを、3連勝中の相手にも示せるかが焦点になる。マドリードには、短い間隔で続く遠征の中でも得点力と守備のバランスを保てるかが問われる。