『Dancing with the Stars』、ジュリア・スタイルズがヒース・レジャーをしのぶ 追悼とパートナー交代のDedication Night
10月20日の放送には10組が出場し、キム・ジョンソンが特別審査員を務める。ヴァル・チェメルコフスキーの出演停止を受け、ジェナ・ディーワンはアラン・バーステンと踊る。

ヒース・レジャーが青春映画で愛の告白に用いた曲が、米国で20日夜、今度は彼をしのぶためにテレビで流れる。ジュリア・スタイルズは『Dancing with the Stars』で、映画『10 Things I Hate About You』の共演者だったレジャーに、コンテンポラリーダンスをささげる。曲は「Can't Take My Eyes Off You」。10組の出場ペアがそれぞれの思い出を踊りに込める、10月20日火曜日放送の「Dedication Night」の一演目となる。
この夜には、パートナーの交代という変化もある。ジェナ・ディーワンは、ヴァル・チェメルコフスキーに代わって入るアラン・バーステンと出場する。個人的な物語がもたらす感動に、番組外で起きた騒動の余波が重なる。一方、勝負の行方を左右するのは、引き続き審査員の採点と視聴者の投票だ。
レジャーの姿と重なる一曲を、スタイルズが再び
1999年のラブコメディー『10 Things I Hate About You』では、レジャー演じるパトリック・ヴェローナが、スタイルズ演じるキャット・ストラトフォードの心をつかもうと、フランキー・ヴァリのヒット曲を歌う。舞台は学校の競技場の観客席。マーチングバンドの伴奏で歌い、やがて警備員に追われる。周囲の目など気にしないように見えた少年が、皆の前で自分の気持ちをさらけ出す。大胆さと繊細さが同居する場面だ。
スタイルズとプロのパートナー、エズラ・ソーサは、その記憶を別の表現へと移し替える。予告されているのはコンテンポラリーダンスで、映画のセレナーデをそのまま再現する演目とはされていない。レジャーは2008年1月、28歳で亡くなった。今回の追悼は、彼が後年、高い評価を受けた役柄よりも前に、多くの観客が出会った演技に光を当てる。
スタイルズはVarietyの取材に、リハーサル中に泣いてしまったと語った。長い年月が過ぎたことで、ある程度距離を置いて向き合えると思っていたという。ところが映画の映像や、そこに残る2人の声が、予想していなかった記憶を呼び起こした。その言葉からは、視聴者を引きつけるための懐かしさだけではない、個人的な思いが伝わってくる。
Peopleの取材でも、準備の過程で感情がこれほど強く動くことに驚いたと話している。彼女にとってレジャーをしのぶことは、彼の仕事が残したものを確かめることでもある。スタイルズはこれに先立ち、『Save the Last Dance』を題材にした演目でも自身の歩みを振り返った。その際には、同作で共演したショーン・パトリック・トーマスも登場した。
踊りに込められた、それぞれの物語
今回の演目には、家族の記憶、夫婦の絆、自分のルーツへの思いが並ぶ。ハリー・シャム・ジュニアとジェナ・ジョンソンは、ジョン・メイヤーの「Stop This Train」に合わせたフォックストロットを準備している。シャムの妻シェルビーにささげる踊りだ。モーラ・ヒギンズとマーク・バラスは、ドロップキック・マーフィーズの「I'm Shipping Up to Boston」によるパソドブレで、アイルランドへの思いを表す。
テレビ作品の思い出を振り返る演目もある。タチアナ・アリとヤン・ラヴニクは、ナンシー・ウィルソンの「(You Don't Know) How Glad I Am」に合わせてウィンナ・ワルツを踊る。アリが『The Fresh Prince of Bel-Air』で共演したジェームズ・アヴェリーにささげる演目だ。番組は、異なる時代に親しまれた登場人物と、それを演じた人々、そして作品が終わった後も残る絆を結びつける。
ただし、誰かにささげる演目であっても、ダンスとして仕上げる難しさは変わらない。個人的な物語は選曲の理由を説明できるが、それを動きに置き換え、リズムを保ち、背景を知らない視聴者にも伝えるのはペアの仕事だ。なじみのある顔を見ようと番組をつけ、その人が何を語りたいのかを知る。そこに、この夜ならではの魅力がある。
ジェナ・ディーワンは今週、別のパートナーと出場
ディーワンのパートナー交代は、ABCが当初発表した組み合わせからの変更となる。Entertainment Weeklyは、チェメルコフスキーに代わりバーステンが踊ることを確認した。チェメルコフスキーは、キャリー・アン・イナバに関する発言を受け、1回の出演停止となった。制作のBBC Studiosは、ウィル・スミスがアカデミー賞授賞式で起こした平手打ちをほのめかすSNS投稿を不適切と判断した。本人は謝罪している。
ディーワンに予定されているのは、ザ・ライチャス・ブラザーズの「Unchained Melody」によるウィンナ・ワルツで、母ナンシーにささげる。交代するのはパートナーで、ディーワン自身は競技を続ける。なお、シャムと踊るプロのジェナ・ジョンソンは、チェメルコフスキーの妻であり、ディーワンとは別人だ。
キム・ジョンソンが審査員席へ
番組で2度の優勝経験を持つキム・ジョンソンが、特別審査員として参加する。司会はアルフォンソ・リベイロとジュリアン・ハフ。通常の審査員には、キャリー・アン・イナバ、ブルーノ・トニオリ、デレク・ハフが名を連ねる。
ABCは、米東部時間午後8時からDisney+とともに放送し、翌日にはHuluで配信すると案内している。投票は米東部・中部時間帯の生放送中に受け付け、審査員の得点と合算される。制作側は、今回の追悼や献呈を理由に出場者を脱落の対象から外すとは発表していない。
米国時間20日朝の時点で、これらはまだ披露前の演目だ。スタイルズとレジャーの物語は、とりわけ多くの人に覚えられている場面を呼び起こす。それぞれのペアが自分たちの思いをどう伝えるかは、実際のダンスで示されることになる。