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得点力1位と失点最少が激突 ビルズ対バイキングス、マレー欠場でウェンツが先発

ともに6勝1敗で迎えるマンデーナイトフットボール。リーグ最多得点のビルズが、最少失点のバイキングスの本拠地ミネアポリスに乗り込む。バイキングスはQBカイラー・マレーがハムストリングの故障で欠場する。

観客で埋まったU.S.バンク・スタジアムの客席とフィールド。紫色のエンドゾーンに「VIKINGS」の文字、半透明の屋根、ガラス壁の向こうにミネアポリスの高層ビル群が見える。
2021年8月、ミネソタ・バイキングスの本拠地、ミネアポリスのU.S.バンク・スタジアムの場内。資料写真、トリミングあり。 © Myotus / Wikimedia Commons(CC0)

月曜日に第9週を締めくくるバッファロー・ビルズとミネソタ・バイキングスは、同じ成績ながら勝ち方がまったく違う。ビルズの1試合平均得点33.3はNFLトップで、現在3連勝中。直近はボルティモアに36-10で大勝した。バイキングスの1試合平均失点13.3はリーグ最少で、平均20得点の攻撃ながら6勝を挙げている。初黒星は8日前の敵地デトロイト戦(15-19)で、マレーはこの試合で筋肉の違和感を覚え、今週の欠場が決まった。バイキングスの先発QBはカーソン・ウェンツが務める。

  • 大会: NFL 2026年レギュラーシーズン第9週
  • 対戦: バッファロー・ビルズ(6勝1敗)対ミネソタ・バイキングス(6勝1敗)、バイキングスの本拠地開催
  • キックオフ: 現地11月9日(月)午後8時15分(米東部時間)/午後7時15分(米中部時間)、日本時間11月10日(火)午前10時15分
  • 会場: U.S.バンク・スタジアム(ミネソタ州ミネアポリス)

他を圧倒するビルズの攻撃

ビルズは開幕からヒューストン(36-31)、デトロイト(41-31)、チャージャーズ(24-16)に3連勝。ニューイングランドに26-29で敗れた後は、敵地でラムズに延長の末37-34、ラスベガスに33-30で勝ち、ホームでボルティモアを下した。AFC東地区の首位に立つ。

ジョシュ・アレンはパス1,793ヤード、11タッチダウン、5インターセプトに加え、自らのランでも9タッチダウンを挙げている。RBジェームズ・クックは1試合平均101ヤード(計707ヤード)を走り、6試合連続でランタッチダウンを記録。バイキングスの資料によると、10ヤード以上のランは23回でリーグ2位だ。クックは2025年に1,621ヤードを走り、ラッシングヤードでリーグ1位だった。

守備はジム・レナード新コーディネーターの下、先発6人が入れ替わり、1試合平均25.9失点を許している。それでも直近は今季最も内容がいい。ラスベガスのパス成功率を56%、ボルティモアを46%に抑え、いずれも今季ビルズが許した最低の数字だった。レイブンズのWRゼイ・フラワーズは5回のターゲットで1キャッチもできなかった。グレゴリー・ルソーは7サックを記録している。

休む間を与えないバイキングスの守備

ケビン・オコネルHCのチームは、グリーンベイに39-22、敵地シカゴで9-3など開幕6連勝を飾ったが、攻撃の平均得点は20点にとどまる。チームを支えるのはブライアン・フローレスDCの守備だ。ビルズの資料によると、バイキングスがブリッツを仕掛ける割合は73%でNFL最多。デトロイト戦ではジャレッド・ゴフの29回のドロップバックのうち26回でブリッツを入れ、1試合の割合としては2018年以降で最も高い数字だった。サックは計25、35試合連続でサックを記録し、今季は全試合でターンオーバーを奪っている。レッドゾーンでは相手の侵入のうちタッチダウンを許したのは25%だけだ。

パスラッシュの中心はアンドリュー・バンギンケル(6.5サック)とダラス・ターナー(6サック)。フローレスはブリッツについて、毎週リスクとリターンを天秤にかける判断だとしたうえで、アレン相手でもスタイルを変えることはないが、むやみに仕掛けることもないと語った。

ウェンツは今季すでにマレーの代わりを務めている。第1週にマレーが脳しんとうで退くと途中出場し、グリーンベイ戦の逆転勝ちを締めくくった。翌週は雨のシカゴで先発し、9-3の勝利に導いた。月曜日はNFLで通算101試合目の先発となる。オコネルは「落ち着きがあり、よく知っている選手だ」と評価した。チームの資料によると、ウェンツがバイキングスで出場した7試合では、ジャスティン・ジェファーソンが1試合平均6.4キャッチ、89.1ヤードを記録。同じ期間のそれ以外の16試合では平均4.2キャッチ、47.4ヤードだった。

負傷者情報

両チームとも11月7日(土)の最終リポートによる。「クエスチョナブル」は公式の出場可能性の区分で、欠場も出場も確定していないことを意味する。

バッファロー・ビルズ

  • ジョシュア・パーマー: 欠場 — ハムストリング。今週は練習に参加していない。
  • ディオン・ドーキンス: クエスチョナブル — 肋骨。左タックルは3日間とも練習を休んだ。ボルティモア戦では負傷を抱えたまま3クオーターをプレーしており、今週も痛みをこらえて出場を目指すと話している。
  • アレック・アンダーソン: クエスチョナブル — 足首。土曜日に限定的ながら練習に復帰。欠場の場合は、オースティン・コーベットが左ガードに入る見込み。
  • グレッグ・ゲインズ: クエスチョナブル — ふくらはぎ。2日間休んだ後、土曜日は限定的に練習。
  • ジョーダン・ハンコック、タイレル・シェーバース: クエスチョナブル — それぞれハムストリング、膝。
  • DJ・ムーア、キオン・コールマン: 出場区分なし — 肩。3日とも限定的に練習。
  • スペンサー・ブラウン、ダルトン・キンケイド、カリル・シャキール: 出場区分なし — 土曜日は全面的に練習(それぞれ背中、胸、個人的事情)。

ミネソタ・バイキングス

  • カイラー・マレー: 欠場 — ハムストリング。オコネルは、現時点では週ごとに様子を見る程度の故障だとの見方を示している。
  • ジャワン・ジェニングス: 欠場 — ふくらはぎ。
  • デモンド・クレイボーン: 欠場 — 膝。
  • シーオ・ジャクソン: クエスチョナブル — 大腿四頭筋。2日間休んだ後、土曜日は限定的に練習。
  • ジェイ・ウォード: クエスチョナブル — 膝。今週は限定的な練習が続いた。
  • アンドリュー・バンギンケル: 出場区分なし — 胸。土曜日は全面的に練習。
  • クリスチャン・ダリソー: 出場区分なし — 肩、休養。土曜日は練習を休んだ。

ドーキンスとアンダーソンがともに欠場すれば、ビルズはリーグで最もプレッシャーをかけてくる守備を相手に、オフェンスラインの左側2カ所を入れ替えて臨むことになる。タックルの代役候補はタイラン・グレーブル。バイキングスはセーフティのジャクソンとウォードの2人がクエスチョナブルで、フローレスがラッシャーを増やした際に後方を守る選手がそろって不透明だ。攻撃面では、WRジェニングスの欠場で、ジェファーソン以外にウェンツが投げられる選択肢が一つ減る。

勝敗を分けるポイント

アレン対ブリッツ。 アレンは2024年以降、ブリッツを受けた場面でパス成功率63%、26タッチダウン、9インターセプトを記録している。ただ今季はこの場面で3タッチダウン、3インターセプトと数字を落とした。ブリッツをかければカバーに残る守備選手は減る。バイキングスの資料によると、アレンはパスとランの両方で、1プレーあたりの期待得点の上積み(EPA)がQBの中でトップだ。プレッシャーが一瞬でも遅れれば、パスでもアレン自身のランでも大きなゲインにつながりかねない。

攻めるバイキングス守備とクック。 バイキングスがアレンを追い込むために前線に人数をかければ、クックには第2列で走るスペースが生まれる可能性がある。クックは安定した活躍でビルズ攻撃を支える一方、2025年以降で10回のファンブルを喫している。バイキングス守備は今季、毎試合少なくとも1回はボールを奪ってきた。

バイキングスは何点必要か。 平均失点13.3の守備があるからこそ、控えめな攻撃でも勝ててきた。だが平均33点以上を挙げる相手では、その計算が変わる。ウェンツには、7試合で335ヤードにとどまるジェファーソンと、アーロン・ジョーンズ(458ヤード)を軸にしたラン攻撃の働きが欠かせない。

この夜のミネアポリスでは式典も予定されている。バイキングスの軍関係者をたたえる「サルート・トゥ・サービス」の試合で、エイドリアン・ピーターソンがチームの「リング・オブ・オナー」入りを果たす。

日本での視聴方法

  • 会場: U.S.バンク・スタジアム(ミネアポリス)
  • 日時: 日本時間11月10日(火)午前10時15分(現地9日午後8時15分、米東部時間)

日本 — 11月10日(火)午前10時15分(日本時間)

  • テレビ: この試合の放送予定は発表されていない。
  • 配信: DAZNの「NFL Game Pass」でライブ配信(別途の契約が必要で、日本での提供条件に従う)。

失点を抑えて少ない得点で勝ってきたバイキングスと、誰よりも点を取って勝ってきたビルズ。ウェンツが先発し、相手にアレンを迎える月曜日、バイキングスの守備がリーグ最強の攻撃にも通用するのかが試される。