ウェンバンヤマがサンズのゴール下を試す スパーズ対サンズ
8連勝中のスパーズが、攻守で存在感を放つビクター・ウェンバンヤマを擁してフェニックスに乗り込む。今季初の連勝を飾ったサンズは、先発センターのマーク・ウィリアムズを欠いたままだ。

サンアントニオ・スパーズほど短期間で流れを変えたチームは、今季のNBAでも多くない。開幕からオクラホマシティ・サンダー、ヒューストン・ロケッツに連敗したが、その後は一度も負けていない。8連勝のうち4勝は敵地で挙げ、7日(土)にはポートランドで125-103と快勝した。現地9日(月)に対戦するフェニックス・サンズは、まったく逆の状況にある。3勝5敗のサンズは5日にオーランド・マジック、7日にロケッツを破り、今季初めて連勝したものの、敵地ではまだ白星がなく、ゴール下の守りを担うはずだったセンターも不在だ。
- 大会: NBA 2026-27シーズン レギュラーシーズン
- カード: サンアントニオ・スパーズ(アウェー)対フェニックス・サンズ(ホーム) NBA公式試合ID 0022600209
- 試合開始: 現地11月9日(月)午後7時(アリゾナ時間、UTC−7)/米東部時間午後9時/日本時間11月10日(火)午前11時
- 会場: モーゲージ・マッチアップ・センター(アリゾナ州フェニックス)
手がつけられないウェンバンヤマ
各試合のボックススコアによると、ウェンバンヤマはスパーズの全10試合に出場して平均29.1得点、12.0リバウンド、3.9ブロックを記録し、ESPNの集計では1試合平均ブロック数でNBAトップに立つ。11月4日のダラス・マーベリックス戦(112-111で勝利)では52得点、24リバウンドといずれもキャリアハイを更新し、2日後のサクラメント・キングス戦でも出場26分で30得点、14リバウンドを挙げた。7日のポートランド戦では、出場24分でフィールドゴール13本中9本を決めて29得点を挙げた。
ミッチ・ジョンソン・ヘッドコーチは、ウェンバンヤマの周りに固定した先発陣を組んでいる。ディラン・ハーパー、ステフォン・キャッスル、ディアロン・フォックス、デビン・バッセルは全試合で先発。2年目のハーパーは平均18.1得点でチーム2位、キャッスルは平均15.3得点、5.0アシストを記録し、フォックスは平均5.9アシストでチーム最多だ。控えではジュリアン・シャンパニーが3ポイントシュートを28本沈め、最も計算できるシューターとなっている。
日程面でもスパーズに分がある。8日(日)は試合がなく、丸1日休んで臨める。一方のサンズは、翌10日にロサンゼルス・クリッパーズとのホームゲームが控える連戦の初日となる。
ブッカー頼みのサンズ、課題は高さ
サンズを支えるのはデビン・ブッカーで、平均25.2得点、4.9アシスト。マジック戦で30得点、7日のロケッツ戦でも24得点を挙げた。この試合は第1クォーターを35-23とリードし、ロケッツの追い上げをしのいで102-99で逃げ切った。マイルズ・ブリッジズ(平均16.9得点、8.1リバウンド)とディロン・ブルックス(平均16.8得点、3ポイントは39本中18本成功)が攻撃の柱を成す。8試合すべてに先発しているジェイレン・グリーンは平均12.4得点だが、3ポイントは28本中6本の成功にとどまる。
問題はペイントエリアだ。先発センターと目されていたマーク・ウィリアムズは9月11日に左肩関節唇の断裂を修復する手術を受け、チームは復帰時期を明らかにしていない。ジョーダン・オット・ヘッドコーチはその穴を、6試合に先発して出場19.6分で平均7.4得点、6.5リバウンドのカマン・マルアチと、先発2試合のオソ・イゴダロで分け合ってきた。2人とも、ウェンバンヤマほどの長いリーチを持つ相手とはまだ対戦していない。
今季の戦績にも不安が残る。サンズはアウェーで3戦全敗。5敗のうち2敗はポートランド・トレイルブレイザーズ相手で、開幕戦は83-124、11月4日のホームゲームも119-132で敗れた。
月曜の試合に向けた負傷者情報
NBAの公式負傷者リポート(米東部時間8日午前8時45分時点)では、両チームともまだ9日の試合に関する報告を提出していない。以下は、7日(土)の各チームの試合を対象とした同日最終版(米東部時間午後10時)の内容だ。
フェニックス・サンズ
- マーク・ウィリアムズ: 欠場 — 左肩の手術
- ジョーダン・グッドウィン: 欠場 — 右ふくらはぎの負傷の管理
- ラシアー・フレミング: 出場可能(アベイラブル) — 左足首の捻挫でリポートに記載されていた
- ドリュー・ティミー: 2ウェイ契約でGリーグに派遣中のため欠場
サンアントニオ・スパーズ
- トバイアス・ハリス: 欠場 — 左ふくらはぎの肉離れ。スパーズではまだ公式戦に出場していない
- ジェイデン・クエインタンス: 欠場 — 右ひざの手術
- マリーク・ブラウン、ジャコビ・ギレスピー: 2ウェイ契約でGリーグに派遣中のため欠場
ハリスの離脱で経験豊富なフォワードを欠くが、スパーズはシャンパニーとケルドン・ジョンソンでその出場時間を埋めている。サンズは、控えの外角ディフェンダーであるグッドウィンを欠くと、出場24.5分で平均2.4スティールのコリン・ギレスピーの出番が増える。
勝敗を左右する三つの攻防
ウェンバンヤマ対マルアチ、イゴダロ。 サンズには、ウェンバンヤマに見合うサイズのセンターも、ウィリアムズほどの経験を持つ選手もいない。ペイントに助けを寄せればシャンパニーやバッセルといったシューターが空き、1対1で守ればポストからも外からも攻められる。
ブッカー対キャッスル、バッセル。 スパーズには、サンズのエースに交代でつける腕の長い外角ディフェンダーが2人いる。得意な位置からブッカーを遠ざけられれば、サンズは波のあるブルックスとブリッジズの得点に頼らざるを得なくなる。
ディフェンスリバウンド。 平均12リバウンドを記録するウェンバンヤマに対し、サンズでリバウンドが最も多いのはブリッジズだ。サンズがディフェンスリバウンドをどこまで確保できるかが、スパーズに与える攻撃回数を左右しそうだ。
日本での視聴方法
- 会場: モーゲージ・マッチアップ・センター(フェニックス)
- 日時: 日本時間11月10日(火)午前11時試合開始
日本 — 11月10日(火)午前11時
- 配信: NBA docomo。11月の配信予定に組み込まれており、日本語の実況・解説付きでライブ配信される。
- テレビ: 放送予定は発表されていない。
月曜の一戦は、ブッカーが好調で連勝中のサンズに、今季序盤で最も試合を支配している選手へのゴール下での答えがあるのか、それともスパーズが連勝を9に伸ばすのかを示すことになる。